第一章 欠けゆく月(月廷)2:00
【ルーナ】「……セレーネ。精神は落ち着いたか?」
【セレーネ】「ああ。すまない……。では、先ほどのことを少し説明をする」
【ルーナ】「ああ。任せた」
【セレーネ】「月の金属には数種類のクラスがあり、私が渡してしまったのはクラスAnomalyというものだ」
【セレーネ】「これは強力な性質の変化を起こす危険な物品だ。なんで渡してしまったのか分からないが……」
【セレーネ】「とにかく、あの金属を回収しなければ大変なことになる。それを、お前が回収するのが任務だ」
【ルーナ】「なるほど。で、なぜお前は月廷に居るままなんだ?」
【セレーネ】「回収任務には指示役が必要だろ? つまりそういうことだ」
【ルーナ】「そうか。……で、ここから私はどこに行けばいいんだ?」
【セレーネ】「月廷を出て月境遺跡に向かってくれ」
【ルーナ】「分かった」
【?????】「ルーナ様。どこへ行くんですか」

eclipse
エクリプス Eclipse
【エクリプス】「まだ書類の整理が終わってませんよ。はぁ……」
【ルーナ】「エクリプス、か。昨日ぶりだな」
【ルーナ】「だが私には急用があるんだ。すまないね」
【エクリプス】「駄目です。仕事ですから逃げないでください」
【ルーナ】「逃げてはいない。急用だと言ってるだろ」
【エクリプス】「そう言っていつも逃げてきたじゃないですか」
【エクリプス】「……はぁ。これ以上言い合うのはやめましょう。疲れるだけです」
【セレーネ】「ルーナ。聞こえるか? 早く進んでくれ」
【ルーナ】「……」
【セレーネ】「ルーナ? 聞こえるか?」
【ルーナ】「エクリプス。一勝負、しないか?」
撃破後
【エクリプス】「はぁ……負けましたよ。私の負けです」
【ルーナ】「セレーネ。次はどこへ向かえばいいんだ?」
【セレーネ】「とにかく月境遺跡へ向かってくれ。雨の海方面に行けばいいはずだ」
第二章 月の子(虹の入り江)4:00
【ルーナ】「セレーネ。聞こえるか?」
【セレーネ】「どうした」
【ルーナ】「Arl-Sifmaを知っているだろう」
【セレーネ】「ああ。古代月面神話の1つだな」
【ルーナ】「その一文が書かれた石が転がってる」
【セレーネ】「石? それはまた珍しいな。なんて書いてあるんだ?」
【ルーナ】「……『Ner'la V Anumas. Vanis Fila Bew.』」
【??】「『私は暗闇を知らない。世界が終わる時まで』」
【??】「狼に襲われるまで、馬車に乗せられた子は真の暗闇を知ることは無い」

隠れていた月廷協議会メンバー
マニ=ヴァル・ムンディルファリ Mani=Varl Mundilfari
【マニ】「久しぶり。ルーナ」
【ルーナ】「お前……」
【セレーネ】「もしかして……この声はマニか?」
【マニ】「そう。セレーネも久しぶり」
【セレーネ】「久しぶりというか……やっと月廷協議会が揃ったな」
【ルーナ】「そうだな。にしてもどうして急にいなくなったんだ?」
【マニ】「それは……」
【マニ】「……が、怖いから」
【ルーナ】「怖い? 怖いものなんてあったか?」
【マニ】「狼……怖い」
【ルーナ】「狼が、か?」
【マニ】「なッ……だって! だってあんなどこまでも追いかけて来るヤツ。怖い以外ないでしょ!」
【ルーナ】「そうなのか」
【マニ】「そうなのか、ってまるで他人事みたいに言って……私は怖いんだって!」
撃破後
【ルーナ】「頭……少しは冷えたか?」
【マニ】「……ええ。冷えた、かも」
【セレーネ】「起こると子供っぽくなるのは変わらないな」
【マニ】「うぅ……」
第三章 ニンジンと兎(雨の海)6:00
【ルーナ】「こちらルーナ。雨の海に到着した」
【セレーネ】「お、意外と速いな。想定していたペースよりも153%ほど速くなっている」
【ルーナ】「それは何より」
【??】「あ、いた!」

月のジャンピング兎
兎月明理 Meiri Tozuki
【明理】「この前はよくも畑を荒したな!」
【ルーナ】「畑……?」
【明理】「そうだ! それでニンジンがダメになったんだぞ!」
【ルーナ】「そうなのか」
【セレーネ】「ルーナ……具体的に、何をやったんだ?」
【ルーナ】「普通に歩いた」
【セレーネ】「踏み荒したということか?」
【ルーナ】「そうだな」
【明理】「とりあえず! お前は私が成敗する!」
撃破後
【明理】「……」
【セレーネ】「なぁルーナ。少しやりすぎじゃないか?」
【ルーナ】「これくらいいいだろう」
【セレーネ】「……元はと言えばお前のせいだけどな」
第四章 薬を一つ(月境遺跡)8:00
【ルーナ】「この遺跡を通って地上に向かえばいいんだな?」
【セレーネ】「ああ。そうしてくれ」
【ルーナ】「では」
【??】「待ってください」

メディカルセンター
瑞兎月稲葉 Inaha Mitozuki
【稲葉】「その遺跡は今、不安定状態にあります」
【稲葉】「空間内に侵入することはおすすめしません」
【ルーナ】「不安定?」
【稲葉】「はい。どうやらとある空間に特殊な力が流れているらしくて」
【ルーナ】「だってよ。セレーネ」
【セレーネ】「なるほど……おそらく月の金属の影響かもしれないな」
【ルーナ】「なら行くしかないな」
【稲葉】「待ってください! 今は行かないでください!」
撃破後
【稲葉】「うっ……強い……ですね」
【ルーナ】「もちろん。神だからな」
第五章 現実を歪曲するなんて卑怯じゃない?(亜空間)--:--
【ルーナ】「セレーネ。別空間に移動した」
【セレーネ】「分かった。そのまま進んでくれ」
【ルーナ】「いや、そうではない」
【セレーネ】「?」
【ルーナ】「あの遺跡に入る前に別空間に移動された」
【セレーネ】「移動された……?」
【??】「これ以上はこのことから手を引いてください」
【??】「私たち天風が行います」

過去を見る狼
天風狗故 Inuyue Amakaze

未来を見る狐
天風狐神 Kokami Amakaze
【ルーナ】「お前ら……どういうことだ?」
【狗故】「あなた達が渡した月の金属は神咲狐々の手に渡りました」
【ルーナ】「狐々……」
【狐神】「外の世界の狐です。あなた達が渡した月の金属は地上に帰還する際に奪われました」
【ルーナ】「奪われた、か」
【狗故】「はい。おそらく力を手にするための道具として奪ったのでしょう」
【ルーナ】「……セレーネ。盗まれたらしいぞ」
【セレーネ】「……誰にだ?」
【ルーナ】「狐に、だ」
【セレーネ】「……そうか」
【ルーナ】「なら、私が地上に行って……」
【狐神】「それはダメです」
【狐神】「未来が変化します」
【ルーナ】「未来……本当か? 今までそういった経験はないが」
【狐神】「……」
【狗故】「何にせよ引き返してください。それがあなたのしなければならない選択肢です」
【ルーナ】「……それは無理だな」
【ルーナ】「無理やりにでも連れてもらう他ない」
撃破後
【ルーナ】「……天風。地上に行く方法は?」
【狐神】「……これで良い」
【ルーナ】「良い?」
【狐神】「これで未来が確定しました。お疲れ様です」
【ルーナ】「おい待て、説明を……」
END
【ルーナ】「……」
【セレーネ】「おかえり」
【ルーナ】「はぁ……不完全燃焼だ。やはりあいつらの考えは分からん」
【セレーネ】「まぁ。なんとかなるだろう」
【セレーネ】「それに、月の金属は地上に持っていくと数十時間後に効果が消える」
【ルーナ】「……なんでそれを教えてくれなかったんだ?」
【セレーネ】「……黙秘権を行使」
【ルーナ】「逃げたな」