Anti-meme stage ???(???)
【水夜岐】「あれ……ここは……?」
気付けば目の前に見知らぬ空間のみがある。
全体が青く染められている。暗く、冷たく、怖い。
【水夜岐】「私……寝てたはずだよね……」
【水夜岐】「なのになんで……?」
混乱した言葉を漏らしながら、未知の世界をとぼとぼと進んでいく……つもりだった。
身体が動かない。まるで金縛りにあったかのような感覚がする。
意識しても動かせない手足。目の前に広がる未知。
突然のことが積み重なるその時、
【水夜岐】「あれ……目の前にだれか居る……?」
目の前には誰かの背後が見えた。妖しい雰囲気を身に纏う彼女は見覚えのあるように感じたが、このような雰囲気の人と会ったことがない。
それとともに訪れる悲しさと痛さが混ざる冷たい空気。身体だけではなく心まで刺さる感覚がある。
私は、心にある恐怖を引きずり、震える口を開いた。
【水夜岐】「だ、誰……ですか……?」
【???】「遘……√□繧」
ノイズの走った人の声が耳のすぐそばに聞こえる。
……
…………
………………
……苦しい。なぜか苦しい。
【???】「遘√?莠狗衍縺」縺ヲ繧具シ」
【???】「謔イ縺励∩繧定ヲ壹∴縺ヲ縺?k縺ョ?」
【???】「雋エ譁ケ縺ッ遘√?逞帙∩繧堤衍繧峨↑縺?〒縺励g縺?シ」
うっすらとしたノイズが鳴り響く。静寂の上に重ねた苦しみの感情。
【水夜岐】「う……あ……」
<アストロスキル>
「悲想-涙-」
無章 無編「心に刺さる槍」
「悲想-逃避-」
無章 無編「来ないで」
「悲想-無援-」
無章 無編「回る劣等感」
「自傷-血色-」
無章 無編「圧迫させる期待」
「自傷-承認欲求-」
無章 無編「操り人間」
「自傷-無為-」
無章 無編「縛られた進路」
「錯綜-見失い-」
無章 無編「右往左往」
「錯綜-消える光-」
無章 無編「死への欲」
「錯綜-刃-」
無章 無編「わからない」
【???】「縺ュ縺……縺ェ繧薙〒縲√↑繧薙〒譚・繧九??」
そのノイズが響いた途端、辺りの空気が変わった。
冷たさが、より一層強まった。
死章「楽園への期待-自殺-」
ぼんやりと、暗く、惨たらしい景色が見える。
形容しきれないほどドロドロとした赤と黒。水で溶いていない絵具のように滴り落ちる。
その横を突き刺す蒼い風。
鉄の匂いが針になって刺さる。
吐き気がするほど怖くて残酷なドロドロが混ざりあおうとした時、
【???】「おやすみなさい。ミヤギ」
幻視の世界を切り裂くようにナイフが掠めた。
気づけばそこには見覚えのある天井があった。
木々が風に靡く音と床の軋む音が聞こえる。
【水夜岐】「ゆ、夢……なのかな」
久しぶりの悪夢と見たと思い、布団から起き上がった。朝日が窓から差し込んでくる。
昨日と同じ風景。当たり前の生活。すべてが見慣れた景色。それなのになぜか「この世界に生かされている」という言葉が染み渡る感覚がする。
【水夜岐】「……顔、洗うか」
変わらない朝に、変わらない習慣を。私は洗面台に向かい、いつも使っている水の入った桶を覗き込んだ。
痛みのない血が滴った。