最終更新: ameagari_fuhto 2022年11月09日(水) 23:07:59履歴
【水結】「あ、悪霊」
【水夜岐】「え?」
【狼月】「え?」
【ミゾレ】「もうそんな季節なのか」
【水夜岐】「どういうこと? 悪霊がやってくる季節?」
【ミゾレ】「知らないのか? ハロウィンだよ。死者の霊が帰る代わりに悪霊がやってくるんだよ」
【水夜岐】「なるほど……?」
【狼月】「それ……結構ヤバくないのか?」
【水結】「もちろんやばいよ? ほら。神主と巫女さんの出番だよ」
【水夜岐】「え、ちょっと待って待って」
【ミゾレ】「ほら、いってらっしゃい。気を付けてな」
【狼月】「いきなり……」
【水夜岐】「で、その墓地に着いたわけだけど」
【狼月】「場所……分かるのか?」
【水夜岐】「分かるわけないでしょ。とにかく探さないと」
【水夜岐】「あ」
【狼月】「どうしたんだ?」
【水夜岐】「ゆーれい」
【狼月】「……たくさん……居るな」
【水夜岐】「とりあえずある程度は封印した方がよさそうね」
【狼月】「緑の札は持っているか?」
【水夜岐】「そっちはナイフ持ってる?」
【狼月】「もちろん」
【水夜岐】「じゃあ……」
封印後
【水夜岐】「とりあえずあらかたは封印できたかな」
【狼月】「そうだな……というかお前はどこに居るんだ。声しか聞こえない」
【水夜岐】「うしろ」
【狼月】「うわっびっくりした……何か見つけたのか?」
【水夜岐】「ほら。いかにもな扉」
【狼月】「うわ。本当だ……行くのか?」
【水夜岐】「行こ。ほら」
【狼月】「おいっ……いきなり手を掴むなっ」
【水夜岐】「ここが……幽界」
【狼月】「……なんか思った以上に綺麗だな」
【水夜岐】「そうね……」
【???】「来たわね」
コウモリ羽の白鷺
白鷺天華
【天華】「ようこそ……といっても私は幽界の住人じゃないのだけれど」
【天華】「お会いできて光栄よ」
【水夜岐】「あなたが悪霊をたくさん出してる張本人?」
【天華】「ちがうわ。私は彼女から足止めを任されただけよ」
【狼月】「……通してくれよ。やらなければならないことがあるんだ」
【天華】「そんなわけにもいかなくてねぇ……貴方達の苦手な暴力と薬でなんとかなるかしら」
【水夜岐】「!?」
【狼月】「!?」
【水夜岐】「なんで……苦手なものを知っているの……?」
【天華】「直接記憶を読んだからね。貴方達の弱点は私には筒抜けよ?」
【水夜岐】「……」
【狼月】「……どんな手を使ってでも俺は通る」
【天華】「そうね。それがいいわ」
撃破後
【狼月】「じゃ、行くか」
【水夜岐】「うん……そうね」
【???】「あら、おそかったね」
憑依させる人間?
御崎香蓮
【香蓮】「いつもならすぐ来てたのに」
【狼月】「天華っていうやつが少し強くてな……」
【香蓮】「天華……? 誰?」
【狼月】「? 足止めを任されたとか言っていたが」
【香蓮】「そんなことは頼んでないわ……なんでだろ」
【水夜岐】「それで、悪霊をばら撒いてるのは……あなたなの?」
【香蓮】「そうね。毎年この季節になると悪霊が外に行きたいってうるさくてね……」
【香蓮】「まあ外の世界じゃ今日は特別な日みたいだし、少しくらい出ても大丈夫でしょ」
【狼月】「そうはいかなくてな。『悪霊を止めろ』って言われているんだ」
【香蓮】「そうかぁ……なら勝負、する?」
【水夜岐】「そうね。力づくで止めさせてもらうわ」
撃破後
【香蓮】「強いね……さすが木野森の神主と巫女」
【水夜岐】「そんなことは良いんだけど。で、悪霊は止めてくれるよね?」
【香蓮】「もちろん。約束だからね……」
【香蓮】「おっと、その前に言わないといけないことがあるんじゃないのか?」
【水夜岐】「何を?」
【香蓮】「Trick or Treat」
【狼月】「なぁ水夜岐」
【水夜岐】「どうしたの?」
【狼月】「なんか顔色が悪い気がするんだが……何かあったのか?」
【水夜岐】「少し……いやな記憶を思い出したみたい」
【狼月】「みたい……?」
【水夜岐】「うん。体験したことない記憶だけど、嫌って感じる」
【狼月】「なるほどな……」
【ミゾレ】「おかえり」
【水結】「おかえりなさーい」
【狼月】「ただいま……疲れた」
【ミゾレ】「お疲れさん。何か袋をもらわなかったのか?」
【水夜岐】「そういえばこの袋をもらったけど……帰るまで開けるなって」
【ミゾレ】「ま、開けてみろ」
【水夜岐】「どれどれ……あれ、お菓子……?」
【狼月】「ほんとだ」
【水結】「じゃ、お菓子パーティーするか!」
【水夜岐】「パー……ティ?」
【水結】「そう!」
【ミゾレ】「史縫高原のハロウィンはこういうスタイルなんだよ」
【ミゾレ】「香蓮発案のな」
【狼月】「なるほどな。これもミゾレさん達もやってきたのか」
【水結】「そうだよー!」
【ミゾレ】「じゃ、やるか」
【水夜岐】「そうだね。やろうか」
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